◆帰宅したら玄関に怪我をした「成実」が居ました。***
「………」
一瞥して、その塊を蹴飛ばした。
蛙の潰れたような音がした。どうやら生きているようだ。
「ヒドイ!!ヒドイよ綱元!!」
「黙れ煩わしい」
涙目で喚く男はどうやら怪我をしているようだ。
黙らせる目的で踏みつけてやったら最大級の悲鳴が上がった。
……どうやら逆効果だったらしい。
***
◆手当てをして、食事を与えると眠ってしまいました。何処に寝かせますか?***
「………」
近所迷惑なので嫌々ながら屋敷に入れ、適当に放って置いたら勝手に薬を引っ張り出し、勝手に手当てして勝手に自炊までして寝やがったらしい。
机の上には礼かは知らんがいびつな握り飯が三つ、乗っていた。
「……チッ」
一口食べて、クソ不味かったのですやすやと眠るその顔にぶつけてやった。
勿論、食料を無駄にすることは許さないのでその握り飯は奴に(無理矢理)食わせた。
***
◆朝起きると「暫く置いて」と言ってきました。***
「家賃5両」
「高っ!!」
ん。と手を出せば払えるか!とペチリと叩かれた。
「…ふぅん?いい度胸だな、成実」
「ひっ?!!!」
にこりと笑って、その襟首を掴み上げた。
…嗚呼、また近所迷惑ではないか。奴の声は大きくて煩わしい。
***
◆話し合いの結果、ペットとして飼う事にしました。***
「…仕方ないね。この前家畜をサバいたばかりだからそこだったらいいよ」
「かっ…?!俺畜生あつかいですか?!」
「…違わないのか?野生の猪」
「猪は通り名ですー!!!!!」
ひどいよ綱元!!とまた喚いたので水月に一発入れ、とりあえず窪田を呼んで家畜小屋に投げ入れさせておいた。
***
◆お風呂へ入る様に言い付けると「怪我してるから頭を洗って」と言って来ます。***
「お前臭いから湯でも使え。特別に使わせてあげるよ」
「臭いのは綱が家畜小屋に俺を無理矢理押し込めたからだろ!!…怪我してて頭洗うのキツイから綱が洗ってよー…ナンテ☆」
エヘ☆っと年甲斐もなく不気味な仕草をした男を一瞥し、目を眇めた。
「…窪田」
「はっ!!」
パチン、と指を鳴らせば直ぐに現れる下僕其の壱。実に優秀だ。
「ぅおう?!オマエは何でそう…忍並みなんだよ?!怖いよ窪田っ!!」
喚く男を無視して顎をしゃくった。
「剃れ」
「はっ!!」
「ってぇぇえええええええ????!!!!!!」
躊躇い泣く応え、行動に移した窪田から奴は必死で身をかわし、奴は俺に追いすがった。
「ちょ、なんっ…!剃れって!!!!」
「剃髪でもすれば頭の沸いたことも言えないだろう?」
「鬼ーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
うわぁん、と号泣してから奴は逃げ出した。
…結局失敗に終わったか。残念だ。
***
◆「成実」がお散歩(お出掛け)したいと言っています。何処に連れて行き、何をしますか?***
「上杉にでも行って帰ってこなければいいのに」
「ちょ、それマジで冗談ならないから…」
***
◆「成実」が一緒に寝たいそうです。なんと言って来るでしょうか?***
「綱、綱っ!!俺とイイコト…ごぶはぁ?!!」
奴が窪田によって吹っ飛んだ。
「何人たりとも私の目の黒い内は綱元様に触れさせん!!」
「ちょ…窪田っ?!!お前何時の間に…!!」
「…まぁ、オレの屋敷じゃ窪田が居るからまず無理だろうな」
この阿呆の魂胆はお見通しだか、ウチの屋敷に住む番犬はかなり優秀だ。…少し行き過ぎな面もあるが、オレに害がなければどうでもいい。
「…くっ!!俺だってなぁ、久々だからカナリ本気なんだよ!!」
「この下郎が!!」
「お前死ねば?」
「ぐぼっ?!!」
オレが水月に蹴りを入れ、トドメに窪田と上から踏みつけた。
…こいつは頑丈が取り得だな、ホント。
***
◆他にペットとどんな事をしたいですか??***
「ヒトは何処まで痛みに耐えられるのかとか、何処まで空腹に耐えられるのかとか、試すのは面白そうだよね」
「ちょ…!!」
「お前頑丈だから何度も繰り返し実験できそうだし」
「ひどい!!!」
なんだかかなり傷ついたらしい。
「・・・っ!!綱のバカーーーーーーー!!!!!!!!!」
…あ、逃げた。
***
以上、鬼のような綱元でした。
窪田さん久々です。キャラレスには既出です。笑
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