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年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず

適当に日々を書きます。拍手やメルフォレス、小ネタや日記御題なんかも。

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現拍手小ネタ。

現拍手(ハロウィン絵から派生したパロ小説)の小ネタですー。

珠瑠架は基本的に小十郎さんは生きていく上で必要なことはとことん知っているけど、不必要な事は全く知らない人だと思ってます。
(それが顕著に現れてるのがムソ小。)


では下からずずいと。



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37:「嫌う手間すら惜しい」

久々に日記DEお題!
ずっと前にアンケでチカナリという方針が決まりましたので、今更ですがチカナリでいってみます。

では下からずずいと。

輝パパと梵天丸君。

久々にネタが降臨したのでデスノ見ながら書いてみる。(オイ)
因みに取り掛かりは21時ちょい前。さーて、どれだけかかるかしら…ウフフ。

ながら作業で失礼します!(オイ)
ではクリックでドゾー。


烏羽色の糸

のどかな昼下がりの午後。義は自室にいた。
そして義の膝の上に頭を乗せ、一心に『論語』を読み耽っているのはつい最近婚姻した彼女の夫、伊達輝宗だ。

さらさらと風で葉が擦れ合う音や時折響く輝宗が本を捲る音以外に音を立てるものはなく、ゆるりとした空気がその場に漂っていた。

義は庭に向けていた視線を引き戻し、膝の上の輝宗に視線を落とした。
目筋の通った端整な顔。
その瞳を縁取る睫毛は長く、顔の輪郭もしゅっと締まっていて実年齢よりも若く見える。
雪国ならではの白い肌に艶やかな黒髪はさらさらとして手触りがいい。
……こう言う容姿を、美丈夫と言うのだろう。兄も幾分か整った顔はしていたが、父に似た所為か輝宗と比べれば足元にも及ばない。


「何か付いてるか?」


気付けば輝宗が『論語』を胸の上に置き、じっとこちらを見つめていた。
気を抜いていた為か驚き、なかなか言葉を紡げないでいるときょとんとしたように数度目を瞬かせた輝宗が満面の笑みを浮かべた。


「……義さん、見惚れた?」

「――ッ!」


思わず殴りたくなったが心底嬉しそうにしている輝宗を見ると、どうにもできない。


――情が湧いている…


義は焦りを覚えた。
伊達家に来たのは、この家を潰すためだ。
男子を産み、喜ぶ輝宗の不意を突いて命を奪い、生まれた子を盾として最上まで逃れる算段は此処へ嫁ぐ前から付いていた。


――情が湧いては、大事の時に要らぬ障害となる。
これ以上深入りしてはいけない。戒めるように、己にそう言い聞かせた。


「義さん?」


不思議そうに義を見上げてきた輝宗にはっと意識を引き戻し、咄嗟に頬に触れようとしていた手を跳ね退けた。

しまった、と思ったがやってしまったものはもうどうしようもない。
驚いて動きを止めたままの輝宗の髪を一房掬い、引き寄せた。


「……義さん?」


不思議そうな顔で見上げてくる輝宗に応えず、掬った髪を指先で弄んだ。
髷を結える程度に切り揃えられた髪はさらさらと手触りが良く、するりと指から零れ落ちる。
女子なら誰もが羨むこの髪も、輝宗には嬉しくないらしく、何時も髪を纏めるのに苦労していた。


「……髪」

「髪?」

「……延ばさないのですか輝宗殿?」


尋ねれば再びきょとんとした様子で目を瞬かせ、それからああ…と輝宗は己の前髪を指先で摘んだ。


「……延ばした方がいいのか?」

「妾は、そう思います。妾では到底適わぬ烏羽色じゃ。切るのは忍びない」


「そっか……俺は義さんの亜麻色も好きだけど」


それに紐が滑り落ちて結構大変だし、と唇を尖らせてから輝宗は義を見上げた。


「じゃあ義さんがそう言うなら、延ばそうかな?」


これでもか、と言う程の満面の笑顔。
素直すぎるその姿に乱世には向かぬと思った。それと同時に、何故か胸の辺できしりとした痛みが広がる。


「――綺麗」


湧いた感情を振り払うように再度髪に視線を落とし、暫らくずっと、その手触りの良い髪を梳いていた。












Marieさんに許可を頂いてMarieさん宅の義姫様とウチの輝パパです……!
一周年おめでとうございます~!こんなので申し訳ないですが、よかったらお納めくださいませ……!
しかもブログにupって……orz

山岡さんベースでいってみました。義姫様は梵天産んでからすぐにまた竺丸孕んで計画遂行できなかったのですよ。情にほだされちゃったからね☆

薬屋パロ・第六幕

夕日に染まる神社に人の影はなかった。


「小十郎」


綱元と東西に分かれ、捜すが返事は帰ってこない。
縁の下や、それに準じた隠れやすい所にいるはずだ、と言う喜多の言に縁の下を覗き込むがそれらしき姿はない。


「……何処だ」

「あまり離れた所には居ないと思うのですが……」


喜多とそう喋りながら場所を変えては縁の下を覗くがその姿は見当たらない。
――ふと、小さな鳴き声が耳に届いた。
誘われるように鳴き声の方――神社の境内から最も離れた敷地内に近づいた。


「――小十郎」


茂みを掻き分け、見た先には木の幹に持たれ掛かりながら浅く呼吸を繰り返す小さな獣。
駆け寄って抱き上げるとぐったりとしていて、軽く焦った。


「神社の敷地内から出れば大分楽になるはずですよ」


袖から響いてきた喜多の言葉に頷き、木の柵を乗り越えて敷地内から飛び出した。
途端、腕の中の小十郎がほぅ、と息を吐いた。


「綱元を呼んできますので暫らく此処に」


そう言った喜多は政宗の袖から出ると柵の間を擦り抜け、来た道を駆け足で戻っていった。
そして残されたのは、一人と一匹。――いや、妖怪二つ。


「小十郎?」


腕の中の小十郎を覗き込めばまだ怠そうな様子で耳をぺたんと垂れ下げていた。


「辛いか?」


尋ねれば漸く顔を上げ、政宗を見た。
状況が飲み込めていないのか、ぱしぱしと瞬きを繰り返し、すんすんと鼻をならした。


「覚えているか?」


首を擽ってやればごろごろと咽を鳴らし、ぴこんと垂れていた耳が立った。
――どうやら、印象は悪くなかったらしい。


「とー」

「――っ?!」


不意に響いた、舌っ足らずな声。
それは、紛れもなく腕の中の小十郎から紡がれたものだった。


「こ――」

「とー、と?」


ぱたぱたと尻尾を振り、幼い声で言う小十郎。可愛くない筈がないだろう。


「……ッツ!!小十郎が喋った!」

「しー?」

「喋った!」

「……ぺた?」


嗚呼、自分なんて馬鹿なんだろうと思いながら。
喜多が綱元を連れてくるまで、その場でずっと小十郎に言葉を復唱させては楽しんでいた。












会いました。片倉さん、ずっと寝てたのでカタコトしか話せません。
「ク●ラが立った!」的なノリで殿の台詞を読んであげてください。(えー)
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面白すぎて思わず貼り付けた次第。
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以上4つのミニゲームができます。左門に話しかけてやってみてくださいね☆
大坂夏の陣に既に真田丸がなかったとか言うコメは禁則事項です…
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